「 下手持ちができない子ども」その後のはなし
2〜3年、悩みに悩んだ子育ての問題が一段落しました。
あと数年もしたら忘れてしまうので、記録に残しておきます。
大変に悩んだ割に、他人から見たらおそらく些細なことだとは思います…
それが、長男の「(スプーンの)下手持ちができない」ことでした。
スプーンやフォークを上から握る「赤ちゃん持ち」から、
普通の大人が持つような「下手持ち」へ。そして最終的には箸が使える様になる。
そんな発達がまあ一般的かなと思うのですが、
うちの長男は箸へのステップである「下手持ち」がなかなかできませんでした。
個人差はあるものの、1歳半頃から「下手持ち」ができる子もいるとか。
さてうちの長男はというと…
実は、4歳の誕生日前にもできていませんでした!
(当然、箸も使えていませんでした)
保育所の連絡帳には「下から持てる様に」「おうちでも練習を」の言葉。
周りのお友達は「下手持ち」どころか、箸の練習へと進んでいます。
家でもずーっとずーっと言い続け、色々な練習を模索し続け、
それでもなかなかできず、本人、家族ともにかなり疲弊していました。
「大人になっても、下手持ちができなかったら…」
「できないということは、どういうことなの??」
正直なところ、かなり長期間にわたり悩んでいました。
さて、それから2年が経過し、先月長男は6歳になりました。
そして、この2年の間に「下手持ち」完了!
さらに、この1年で箸も正しく持てるように!
結局持てなかった原因も、持てるようになった原因もわかりません。
「時期が来た」だけだとも思います。
でも、いろいろ悩み試した中で「これは役に立ったかも」という事が3つありました。
①くもん
「箸どころか、スプーンの下手持ちができません!」
保育園の先生にそう相談したときに言われたのが、
「鉛筆を正しく持つことが手の発達に有効」
「箸を正しく持つことは、鉛筆を正しく持つことに繋がっている」との言葉です。
ならば、逆もまたありなのでは?と思い、4歳から「くもん」を始めました。
「くもん」で鉛筆を持つことを覚え、毎日の宿題で鉛筆で書くことに慣れる。
普通は「ひらがな」「すうじ」を覚えるために通う子が多いと思いますが、
うちは運筆力を身につける「ズンズン」狙いで始めました。
宿題をさせることもなかなかハードルが高かったですが、
日々鉛筆を持つことによって手や手首の動きがしっかりした様に思います。
また親が相手だと甘えてグダグタになってしまう我が子には、
他人に教えてもらうという緊張感も良かったと思います。
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②はしはじめ(feetoh)
いわゆる練習用の「しつけ箸」です。
が!このしつけ箸は本当に画期的だったと思っています。
エジソン箸から六角箸、自作のビーズ箸まであらゆる練習用箸を試しましたが、
結局「はしはじめ」が最も良かったと思います。
穴に指を通すのではなく、「大きなグリップを薬指と小指で握ることにより、
自然と正しい持ち方ができる」点が最大の特徴です。
私の語彙力が足りず、この箸のすばらしさを上手く伝えられないのですが
まあ「持てば分かります」。
自分が試しに持った瞬間「!!」となりました。
もっと早く出会っていたかった…
それまでに、エジソン箸とかで何となく箸に慣れていたのも良かったんですけどね。
個人的な感想ですが、プラスチックより木の方が良かったと思います。
あと、とても残念なことがあります。
最近は販売しているところが少ない(もしくはない?)様です。
残念…下の子用にも買いたかったのに…
いまはどこで売っているんでしょう?私は見つけられませんでした。
▼一応「はしはじめ」メーカーの「feetoh」のサイト
feetoh(フィートヲー) | しつけ箸『はしはじめ』のwebsite
③あきらめる
もちろん、あきらめるまで精一杯がんばりました。
でも、ある時からもう疲れてしまったんです。
毎朝、毎晩子どものスプーンの持ち方、食べ方ばかり見ていること。
ご飯の時間が全く楽しくない。
これは、さすがに良くない。
もういいや!ごはんがおいしく食べられれば!
赤ちゃん持ちでも死にはしないし!きっと大人になれるよ!
夫婦で話し、「持ち方について注意するのは、1回の食事で3回まで」としました。
気になって3回以上注意をしてしまう日もありましたが、
このルールを決めたことで親子ともに少し気が楽になりました。
結局、このルールは1年間ほど我が家に定着していました。
まだまだ気になることはありますが、
我が家のお兄さんは箸が使えるようになりました。
ささいなことですが、大変だっただけにとても感慨深い成長でした。